はじめまして、こつぶ夫人です。アタクシの秘密のお部屋へようこそ。
 
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【2009.08.15 Saturday 】 author : スポンサードリンク
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満喫!フリータイム。
ウィーンでの滞在は、ほんの一瞬で終わった感がある。

ともかく盛りだくさんだったのだ。
だが、残念なことに一番印象に残っているのは、王妃と姉姫の買い物タイムだ。

昼食に、決して美味しいとは言えない日本食レストラン。
それが終わると、フリータイム。

夢にまで見た、自由な時間。老人たちからも、ハードな観光バスからも自由に。

・・・・・・なるはずだった。

「わたし、自由時間にはベルデベーレ宮殿にいきますから。」
だから俺のことは放っておいて。

随分前からそう言っていたつもりだった。

ところが。

「こつぶさん、どうすんの?」

姉姫が聞いてきた。

「え、だからベルデベーレ宮殿に。」
「どうやって?」
「市電に乗ろう思って。」
「面白そう〜!!一緒に行く〜!」

俺は頭を抱えた。
ベルデベーレに行く目的は、美術館なのだ。
此処にはクリムトの絵が数点ある。それを観に行きたいのだ。
他にもたくさんあるクリムトの足跡を辿りたかったが、
時間が無いので此処ひとつに絞った。
泣く泣く。
その。
厳選に厳選を重ねた。
俺の貴重な時間をともに過ごすだとー???

と思ったときにはすでに遅く、
俺はまずい日本食が下げられるまでに姉姫と行動を共にすることになってしまった。

「では、この近辺の地図をお渡しいたします〜。」

デカまる子ちゃんが渡した地図を見て姉姫が叫んだ。

「ここ行きたい!!!」


姉姫が指差した地図には「H&M」と書かれていた。
最近ネットで知って、大変気に入っているらしいのだ。

「今着てるこの服も、この服も、H&Mやねん!」

だからどうした。

俺は心で呟いた。
世界各国にあるし、ネットで買えるんならネットで買えよ。
だいたいH&Mの本場はスウェーデンじゃろがい。
何もウィーンでそんな買い物せんでいいのではないか。

「ちょっと行ってきてエエかなぁ。」
「ほな、俺宮殿行ってくるから、オネエは買い物したら?」
「え〜、一緒に行こうや〜。」

・・・・なんでだ。

なんでそうなるのだ。
そして、王妃までもが、
「うち、免税店でお土産買うし、その後うちも一緒にそのベロベロ宮殿行くわ。」
と言い出した。
俺は「ベロベロ宮殿」にツッコミを入れる気力もなく、二人の買い物に付き合わされた。

その間2時間。

免税店とH&Mを行ったりきたりしてお互いの連絡役となり、
俺はへとへとに。
気付けば時間は3時半。美術館の閉館は5時。集合時間は7時。
もうすっかり行く気がうせていた頃、王妃がめちゃくちゃチョコを買い込んできた。

「重いしこの辺で待ってるわー。」

姉姫が帰ってきて

「やっぱ荷物になるしネットで買うわ。」

俺の2時間を返せ。

で、行ってきた。ベルデベーレ宮殿。


でもね、姉姫、王妃。

こういうの見るの、駆け足じゃつまんないんだよ。
「行った!見た!終り!」
じゃ、心に残んないんだよ。

しかも。

「なぁ、この人どういう人?」
「なぁ、この絵、どういう意味?」
「なぁ、これ、何の絵?」
「なんでここに目があるの?」

質問攻めじゃあ落ち着いて見てられないす。

と言うわけで、俺は最後には

「えとね・・・・・考えないで感じろ。」

と陳腐な台詞で姉姫の口をシャットアウトして美術館を出た。
なんだか姉姫は感動したようだ。

なんだ、こんな手が使えたんなら先に言っておけばよかった。


俺は心底へこたれながら集合場所に帰る市電乗り場へ向かった。
そこから晩御飯だったのだが、何を食べたか、何を飲んだかすら覚えていない。
「満喫!フリータイム!」ではしゃぐ王妃と姉姫だけが記憶の彼方に残っているだけだ。

その晩は珍しく、姉姫が結婚の相談をしてきた。
【2006.12.15 Friday 19:30】 author : こつぶ夫人
| 東欧ラプソディ。 | comments(8) | trackbacks(0) |
しぇーんぶるん。
シェーンブルン宮殿は、クリスマス市でにぎわっていた。

というか、この季節どこの城もクリスマス市で賑わっているようなのだが。


「私たちウィーンっ子はみんなこういう市場でクリスマスの飾りを買います。」

ウィーンに来てから一緒に回りだしたウィーン専用ガイドさんが、こう説明した。
言われなくても見れば判るが。

この宮殿は、是非一度、
ハプスブルグ家通の「昔は良い子」さんと回ってみたいものだ、と思っている。
じっくりと。
今回、俺たちはこの美しくも歴史ある建造物をたったの45分で廻った。

「これがマリアテレジアの便器です。」
「これが風呂です。」

ウィーンガイドさんがいろいろ教えてくれるのだが
人が多いのとハイペースでみんなが進むので何一つ見られなかった。

外に出ると、王妃はちゃっかり宮殿のカレンダーを5冊買っていた。
俺はこれ。
『シシィ』ことエリザベートの本。
マリア・テレジアのグッズは殆どなく、エリザベートのグッズばかりが並ぶショップ。

私たちウィーンっ子は、このシシィが大好きなんです。」

ガイドが付け加えた。
なんだかやたらとウィーンっ子ウィーンっ子を連発するのが気になる。

宮殿を出ると20分のトイレ休憩。

俺は何気にクリスマス市をぶらりとまわった。

結晶一個が約3ユーロ。
高ぇーよ。
  
姉姫はきゃっきゃきゃっきゃ言いながら選んでいた。
どーせ飾らんくせに。

で、俺はここで可愛いマグカップを買った。

 4つで10ユーロ
少々高いがツリー型の陶器オーナメントと可愛い包装紙に大満足。

俺たちが集合場所に行くと、ウィーンガイドが言った。

「では、これから私たちウィーンっ子が良く行く日本食レストランにご案内します。」

どーでもいいけど。ウィーンっ子を名乗るガイドさんよ。

お前めっちゃベタに日本人やんけ!

しかも名前は鈴木さんだし。(たしか)
【2006.12.15 Friday 08:22】 author : こつぶ夫人
| 東欧ラプソディ。 | comments(14) | trackbacks(0) |
何度聞いてもハムを連想パンノンハルマ。
バスは異臭を放ちながらパンノンハルマの丘へ。

世界遺産に指定されたばかりのベネディクト修道院。

写真の手前に白い像が立っているのはお解りになるだろうか。
遠くからコレを見たモーツァル子が

「あ!金次郎!」

と叫んだ。

「ほんまや!なあ!こつぶさん、二宮金次郎立ってるで!凄いなぁ!」

と王妃。
・・・子供以下か。なんでこんなトコで二宮尊徳を奉っとんねん。

確かにちょんまげぽいけど。


馬も走って気分を盛り上げる。

よく観光地で見かける観光用の馬車ではなく実用的に使われているのも好感度アップ。


丘の入口で、お説教ビデオを30分見せられ、
「はぁ〜〜、ありがたや〜。」
とみんなが思ったところで、
・・・・もとい、みんなが仮眠を取ったところで見学の始まり。

この修道院は、学校も併設していてかなりの実績があるらしい。
東大寺学園みたいなものか?違うか。

修道院は、聖アトリックの像とともに世界遺産指定。

だが、古いものはあちこちに点在するのみで、大方は近年改修されたもの。
新しいなぁ、というのが俺の感想。
まあ、エレベーターのある大坂城ほど新しくはないが。

さらに、どこの寺院や建造物もやたら改修中で、ここも例外ではなかった。
王妃が呟いた。

「年末だからなぁ、道路工事と一緒や。あわてて工事しよんねんな。」

そうか?そうなのか?
来年の予算のために年末工事なのか???

で、いろんな時代に年末工事(?)が行われた結果
さまざまな建築様式を見ることが出来るという意味では興味深いのだが、
なにより面白いのはこれ。



1578年に書かれた落書き。上杉謙信が死んだ年。(らしい)
今ならともかく、
その時代にこの由緒ある修道院に落書きしやがったヤツの度胸を褒めてやりたい。
しかもこの落書き、今では修道院の入場券の表に印刷までされている。
懐が深いというか、洒落ているというか。


落書きも 歴史を持てば 世界遺産


息抜きに見える中庭。日の光を久しぶりに見て安心した。


この修道院は恐ろしく大きな図書館を持つ。
やはりというか勿論、宗教関連の本が多いそうだ。
歴史的価値のある蔵書も少なくないだろうに
よく見ると普通に修道僧が利用している。


この地球儀に、日本はない。

俺は随分離れた土地に来ているのだなぁ、と実感するのだった。

モーツァル子が「モーツァルトの本はないの??」

とガイドさんに訊いているのが遠くでかすかに聴こえた。



俺たちは「天国への扉」とガイドが紹介した扉をくぐって下界へ。

「では、ここからウィーンへ行って夕食です。途中でトイレ休憩一回です!」

デカまる子ちゃんが声を張り上げた。

「食っておしっこ、バスおしっこ、食っておしっこ、バスおしっこやな。」

ボスが言い、みんなが笑った。
【2006.12.14 Thursday 08:50】 author : こつぶ夫人
| 東欧ラプソディ。 | comments(6) | trackbacks(0) |
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